理事長のあいさつ
ロルフ・スコアブランド博士によって琉米歴史研究会が設立されて以来30年の間、当会のメンバーの多くが、本業の仕事や子育てをする中、私たちは様々なプロジェクトを企画、実行してきました。そして、我々も年齢を重ね、それぞれの子ども達も成人し、大学で学ぶようになりました。また、我々のメンバーの中にも退職の時期を迎え、当会の活動を通してより多くの時間を沖縄のために使いたいと楽しみにしている者もいます。
琉米歴史研究会がこれまでに成し遂げたたくさんの事業は、どれも行政の補助金や助成金に頼らずに実現してまいりました。スコアブランド博士が亡くなって私が会長に就任して以来、私は当会の独立性を重視してきました。それは、アメリカや他の先進国のNPOを取り巻く環境と違って、日本ではまだ、NPOの意味やその活動が十分に理解されず、そして“ボランティア”という言葉の意味も正確には理解されていないからです。
しかし、時が過ぎ、我々の子ども達も大人に成長していく中で、沖縄の将来のために、琉米歴史研究会は大きな変革が必要だと感じています。これからは、琉米歴史研究会の活動を続けていくために、会員を増やし、これまでより多くのボランティアを集め、寄付や財政支援を要請していくことを決心しました。
私は琉米歴史研究会の会長として、今後は以下のことを目標にして、その実現を図りたいと思います。
1.
すべての沖縄県民が沖縄の歴史を深く理解し、過去の歴史を生かしながら、自身や沖縄の人々の生活をよりよいものにすること。
2.
世界での沖縄に対する理解を高め、教育や文化交流、経済促進の分野で沖縄と海外との協力を進めること。
3.
沖縄の子どもたちに、真の国際人になるための機会を与え、そして当会の教育プログラムを通して外国での学習を深め、子どもたちが学び取ったものを沖縄の発展のために役立たせること 。
4.
沖縄の失業問題や社会問題の根絶に向けて活動すること。
5.
ボランティア活動や教育プログラムで新しい技術や知識を学び続けることで、高齢者が退職後にもより良い生活を送れるように支援すること 。
琉米歴史研究会の活動に参加したい、協力したいとお考えの方は、どうぞお気軽に当会のホームページで申し込むか、電話で当会事務所までご連絡ください。
沖縄の未来のために、今後も琉米歴史研究会の活動を続けていくことを楽しみにしております。ありがとうございました。
琉米歴史研究会 理事長/喜舎場 静夫