文化歴史部門
文化財・美術品などの交渉
60年余前、沖縄では日本で唯一の住民を巻き込んでの地上戦が行われ、当時の人口の3分の1の人々が亡くなりました。しかし、失われたものは人々の生命だけでなく、沖縄の素晴らしい歴史や文化的遺産の証であるたくさんの建造物や美術工芸品や文化財等も失われました。
歴史的に重要な宝物や文化財・美術品などは、戦争によって破壊され、瓦礫に埋もれたと信じられてきました。しかし、琉米歴史研究会が、失われた文化財や遺品を捜し求め、元ある場所に戻すという大変困難な活動を始めてからは、その多くがアメリカの兵士たちによって戦利品として、または金儲けのために米国に持ち去られたという事実が分かりました。
私たちは、流出した文化財・美術品の返還交渉をさらに進めると同時に、今だ発見されていない多くの宝物や文化財に関する情報の調査を続けています。
沖縄から持ち去られたものに関する情報は何でも受け付けております。秘密は厳守します。また、位牌や手紙・書類、アルバムなど沖縄の民家から持ち去られた個人の遺品等の返還も行っています。持ち主が分からない場合でも当会のリサーチャーが、探す努力をいたします。これまでに140件以上の戦利品が本土や沖縄の関係者に返還されました。
これまでの実績 (文化歴史部門)
結いの鐘寄贈
伊平屋村に寄贈
復興示す資料15000点
琉米歴史研究会 中城村・北中城村に寄付
【中城・北中城】海外に流出した沖縄の文化財を収集するNPO法人琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)は18日、これまで約40年かけて集めた写真など約1万5千点を中城村と北中城村に寄贈した。研究会の将来の運営を踏まえ、資料の管理や整理を自治体へ託そうと決めたという。両村は今後、写真の撮影時期や場所を調べるとともにデジタル化を進め、広く公開したい考え。
<2022/04/19 沖縄タイムス>
大黒様寄贈
沖縄戦時に米国へ 県博で展示
沖縄戦に従軍したレミオ・シェパード少将 に持ち去られた「大黒様」の寄贈式が24日に那覇市の県立博物館・美術館で式典がおこなわれた。像の返還交渉をしたNPO法人琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)を通して同館に寄贈。同日から同館常設展示室入り口で公開されている。
<2021/11/25 RBC news>
中将持ち出しの鐘 返還
沖縄戦に従事したロイ・スタンレー・ガイガー中将が米国に持ち帰った「釣り鐘」が沖縄県に変換され、2日に那覇市の県立博物館・美術館でしきてんが行われた。
写真はその時の様子を新聞きじにとりあげられたときのもの。
2021/11/03 沖縄タイムス社